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- 2024/05/04(土) 05:44:54|
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屈託していた。
もちろんわたしがである。
そんなわたしの目の前に、木村拓哉が座っていた。
屈託のために、比喩ではなくほんとうに暗くなった私の目による錯覚だと思った。
錯覚だった。
髪型だけが、ちょっと前の木村拓哉だったのだ。同じような色に染めて、おそらくはパーマもかけている。
左の眉尻の上あたりに、髪の分け目をつくって左右に流している。ウェーブした前髪が鬱陶しい。
顔はそれに輪をかけて鬱陶しい。煙草と酒で長い間痛みつけてきた皮膚は灰色にくすみ、太っているわけでもないのに弛んでいる。
細い金色のフレームの眼鏡は、貧相な顔の上にのることで、より品性の欠如を浮き彫りにしてしまっている。 なんにしろ。
日付も変わろうというそのときのわたしは、本当に屈託していた。
明日の朝は雪かもな。似非キムタクのオッサン、風邪には気をつけてな。