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- 2025/01/15(水) 20:06:08|
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波打ち際。
もし指輪島(ゆびわじま)の上空を通る渡り鳥がいたなら、すぐさまこの島がそう呼ばれる理由を察しただろう。
もし、指輪を知っている渡り鳥がいたらの話だけれど。
この島は、ほぼ完全な円形で、島の中心には巨大な湖がある。
ヨウは、暇な時間があると湖に潜ってその湖底を見ようとする。湖の水はどこまでも透き通っているのに、そこのほうはどうなっているのかどうしてもわからないのだ。
これだけ海に近いのに、湖の水は真水であることから、湖はお椀を伏せたような岩盤に雨がたまったものなのだろうといっていたのはだれだったろうか。
「ナチュラルさんだったかなぁ?」
そばかすだらけの頬を掻きながら、ヨウは黒い大きな傘を広げる。昼間のうちは滅多に雨の降ることのない指輪島では、雨傘は必要ない。
つまりこの大仰な傘は日傘というわけだ。肌が弱く、『館』の外を出歩くときは大抵日傘を差しているシロのものを勝手に借りてきてしまった。
ヨウが必要だったのではないし、傘を持って『お爺さん風車』から飛び降りようというのでもない。
波打ち際だ。ヨウの足下には初めて顔を見る少女が寝ている。
この指輪島には、人間は少女達しかいない。その少女達とて人間と呼ぶには少しとまどいを覚えてしまうような変わり種ばかりだ。
性格ももちろんそうだが、島の少女達はみな両足首に決して錆びない金属製の足輪をしている。足かせではない。
この足輪がなければ、少女達はちょっとした風にも吹き飛ばされてしまうほどに体重が軽いのだ。
「わたしたちは未来のほかになにも持たないから」
少女達の長姉たるナチュラルさんの言葉だが、果たしてどの程度本気なのだろうか。
「とにかく……指輪島へようこそ。ヨウはあなたを歓迎するよ!」
ヨウは波打ち際で気を失ったままの少女に日傘を差しだしてやりながら微笑むのだった。
ヨウの視線の先には、新しい少女の足にはめられた銀色に輝く足輪があった。
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ロストオデッセイです。
マイクロソフト社製のXBOX360という機械ででるそうです。
RPGなんだそうです。
ゲーム監督はファイナルファンタジーで有名な坂口博伸さん。
キャラクターデザインはスラムダンクなどで有名な井上雄彦さん。
そしてストーリー(千年の夢のみ??)は重松清さんなのです!!
さて、PS2がでて以来、大作RPGと呼ばれるものの宿命として「ムービーを集めるためにプレイしているようだ」という不満をネット上でよく目にしてきました。
ロストオデッセイも、先行体験会でプレイした人によれば最初の戦闘まで2時間かかるとか何とかいう話を聞きました。少なくとも序盤は典型的な『観るRPG』という印象だったようです。
『千年の夢』というサウンドノベル的なシーンが挿入されるらしいのですが、それは大変におもしろく続きが気になるといっていました。
その千年の夢を担当しているのが、わたしが尊敬している作家の一人である重松清さんなのです。
RPGにもっとも大切なものは何か? わたしはストーリーだと思うのです。ストーリーの中にプレイヤーを飽きさせない構成や、魅力的なキャラクターも含まれますからね。
重松清さんは、現代日本において指折りのストーリーテラーであると思います。そんな重松さんの関わったロストオデッセイのストーリーが、おもしろくないはずがないのです!
……ええと、そう思いませんか? わたしは割と自信を持ってそう思えるのですけれど。
この文章を読んだあなたがロストオデッセイに、重松清さんにも興味を持っていただけたら幸いです。
あ、重松清さんの書いたロストオデッセイの小説が出ています。
おすすめです。
気がついたら冬ですね。
なかなか紅葉しないなー、なんて思っていたら冬将軍が(というより冬大元帥が)吹いたりして。
みなさんは冬の飲み物といえばなんでしょうか。
温かいコーヒー、緑茶、隠し味にほんのちょっとだけ塩を入れたココアなんていうのも良いですね。
もしかしたら、夏にあえて熱いお茶を飲む要領で寒い冬にはもっぱら氷菓を好む方もいらっしゃるかもしれませんね……これはわたしなりの冗談だったのですが。
わたしは、学生時代は熱いコーヒーを好んでいました。忙しいながらも体力のあった当時のわたしは、一杯一杯手淹れでコーヒーを落としていたものです。
社会人になってからは食事の時間も不規則になり、とてもコーヒーを入れている時間などなくなったために飲まなくなっていました。
今日は、久しぶりにゆっくりできる休日。
思い立って久しぶりにコーヒーを入れてみようと思いました。
戸棚を開けてみると、コーヒー豆がありません。コーヒーを入れるのに必要な道具もどこかに行ってしまったようです。
わたしは唯一残っていた細口の湯沸かしポットから白湯をマグカップに注いだのでした。
「あ……おいしいや」
そういうわけで、わたしのおすすめの「あたたかい飲み物」は「白湯(お湯)」でした。