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- 2025/01/15(水) 16:24:39|
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PEACH JOHNと書かれた、ピンクと黒のストライプ模様のバッグを膝の上にのせている。
PEACH JOHNというのはわたしが知らないだけで相当に有名なファッションブランドなのか、バッグを膝に乗せた少女は、誇らしげな表情でまっすぐに前を向いている。
そのブランドのラインナップなのだろうか。桃色ではなくてピーチ色と呼んだ方がふさわしいような鮮やかな色合いのタイツが嫌でも目を引く。
つけ爪には、銀のスパンコールを基調として、サクランボを思わせるアクセントが散らしてある。
ピーチ色のバッグとタイツを際だたせるためなのだろう。膝下までのブーツも、ダウンジャケットもブラックだった。
わたしが両手をこすりあわせながら、電車を待っていると、その少女の携帯が着信音を響かせた。
桜色の携帯を耳に当ててほほえむ少女は、ふくらむつぼみのようだった。
あたらその花が散らされないことを、心から祈ろう。